青山・根津美術館でカキツバタを観賞し、牧野富太郎の図鑑でアヤメとハナショウブの違いを調べる!?

今年の燕子花屏風お披露目の展覧会、切り口は歌である。

「国宝 燕子花図屏風 -歌をまとう絵の系譜-」

絵画作品と和歌を合わせ鑑賞する。ガラスの表面に歌が書かれ、それを詠みつつ、絵を見る。というか、歌とともに絵を読む気分だ。

唐衣きつつなれにしつましあれば はるばる来ぬる旅をしぞ思ふ

らころも
つつなれにし
ましあれば
るばるきぬる
びをしぞおもふ

この頭文字をとると「かきつはた」になるというのは、中学校や高校で学んだ通り。

さて、燕子花(かきつばた)について。

古い図鑑が好きで集めているので本棚からこれを取り出してきた。昭和28年に北隆館から発行された牧野富太郎『原色少年植物圖鑑』。

左:函に入ったところ。中:函から出したところ。右:表4。 表4の下の方に「かきつばた」か「あやめ」の絵がある。
左:函に入ったところ。 中:函から出したところ。 右:表4。
表4の下の方に「かきつばた」か「あやめ」の絵がある。

「かきつばた」などの項目はこうだ。

左が「かきつばた」。ひとつの花は1日でしぼむのだという。
右は「のはなしょうぶ」。こちらは園芸種ではなく野草のようだ。

こういう項目もあるが「かきつばた」がやはり一番美しく優雅だと思う。

右は「はなしょうぶ」。「のはなしょうぶ」を観賞用に改良したものらしい。
左は「いちはつ」。この図鑑では画家が違うのかなと見える。

どの花も「あやめ科」に属するのだが、「あやめ」は載っていない。

ところで「あやめ」は漢字では「菖蒲」で「しょうぶ」も「菖蒲」だ。「かきつばた」は「燕子花」とも「杜若」とも書く。

「はなしょうぶ」と「かきつばた」と「あやめ」はどう違うのか別の本で調べてみた。