青山・根津美術館でカキツバタを観賞し、牧野富太郎の図鑑でアヤメとハナショウブの違いを調べる!?

美術館で展覧会を見て部屋に帰って本を読む #7

2月には熱海で紅白の梅を見て、4月〜5月には青山で燕子花を見る。

といえば日本美術ファンはわかると思うが、尾形光琳の話である。

国宝《燕子花図屏風》(右隻)尾形光琳筆 6曲1双 江戸時代 18世紀 根津美術館蔵

多くの人が美術や歴史の教科書で見たことのあるこの絵。1双(1ペア)の屏風で成り立っている。こんな感じだ。

国宝《燕子花図屏風》尾形光琳筆 6曲1双 江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
国宝《燕子花図屏風》尾形光琳筆 6曲1双 江戸時代 18世紀 根津美術館蔵

金箔の地に藍と緑のほとんど2色の絵の具だけで燕子花だけを描いている。一部は反復(同じパターンの繰り返し)でそれが画面にリズム感を与える。

とりわけ左隻の画面構成が見事だ。大胆な空白を置くことで画面に自由さを与える。全体に音階とリズムを読み取ることもできる。つまり画面からは音楽が伝わってくるようである。

尾形光琳の作品は3点が国宝に指定されていて、絵画は2点。1点がこの燕子花図屏風。もう1点は熱海のMOA美術館所蔵の《紅白梅図屏風》だ。

それぞれの屏風はその花の季節に1か月ほど公開されるのが恒例である。毎年、さまざまな切り口や組み合わせでそれぞれの美術館ご自慢の光琳の屏風が公開される。