新潟の「里山十帖」は、春の体を目覚めさせる山菜と地酒のマリアージュ

オイシイ温泉 #5

地球には四季があって、地球上の生き物はみんな季節の移ろいの中で生きています。そう、わたし達「人間」の体にも四季があるのです。体は心にも脳にもつながっています。冬から春へ体も心も脳も“衣替え”するために、最も有効な方法は……。

今回は、そんな「春の体にオイシイ温泉旅」について書こうと思います。

寒い冬を乗り切るために、生き物はじっとエネルギーを蓄え、寒さに負けないように熱をためてすごしています。つまり、春に向かっての温泉旅のテーマは「いらないものを捨てて、新しいエネルギーをチャージする」。

いいものを取り込むためには、貯め込んでいるものをまず、リリース。心身のリセットから全てが始まります。

例えば、熊は冬眠から「お腹すいた~」と目覚めるわけですが、最初に食べるものは何だと思いますか? 冬眠から覚めた生き物が最初に食べるのは「山菜」。あのちょっとほろ苦い春の恵みこそ、冬から春へと体をリセットしていく強力なサポーター。そして、雪の中から発芽する“生命力”の塊でもあるのです。

新潟県・大沢山温泉「里山十帖」。宿があるのは文字通り“里山”の中。

宿の周りは山菜の宝庫、今年は少し春が早くて、もう、ニョキニョキとあちこちに山菜がいっぱいです。水のキレイな地域で育つ山菜は、とびきりのご馳走。その日獲れたものが夕食には美しい料理になって並びます。これがもう、地酒や地ワインにもぴったり。

その土地まででかけるからこそいただける「その季節にしか食べられないお料理」と地酒のマリアージュ。こんな風に新聞でくるまれたお酒の瓶を見たことがありますか?

少量本数しか生産されない稀少な限定酒は、蔵のラベルを印刷して出荷されるほどの数は無いものもあり、地元のご贔屓さんだけが、そっと買うことができる。そんなレアなお酒は、このような風貌なのです。

こんなお酒も含めて、この宿では、その時にしか手に入らないお酒やワインをお料理に合わせて、バイ・ザ・グラスでいただける「マリアージュ」を、ぜひとも夕食のお供に。