今年のアカデミー作品賞『スポットライト』は、獲るべくして獲ったのである!?

記者役の『はじまりのうた』(2014)のマーク・ラファロも、記者役の『きみに読む物語』(2004)のレイチェル・マクアダムスも、コラム「スポットライト」の編集責任者役の『バードマン/あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のマイクル・キートンも、新編集長役の『大統領の執事の涙』(2013) のリーヴ・シュライバーも恐ろしくいい。

『スポットライト 世紀のスクープ』 4月15日(金)、TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開 配給:ロングライド  Photo by Kerry Hayes (C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC

いや、嫌いなキャラクターなんてまったくないとさえいえる。

『スポットライト 世紀のスクープ』 4月15日(金)、TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開 配給:ロングライド  Photo by Kerry Hayes (C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC

『大統領の陰謀』(1976)タイプの「ジャーナリストの正義」を謳っているのだが、傑作の多いアカデミー作品賞受賞作のなかでも、ラストの余韻は上位に位置する。僕は深い感動で、完全に打ちのめされた。

『扉をたたく人』(2008)のトム・マッカーシー監督の新作『スポットライト/世紀のスクープ』は、マサチューセッツ州ボストンにある日刊紙「ボストン・グローブ」が、マーティン・バローズ(リーヴ・シュレイバー)を新編集長として迎えるところから始まる。

バローズはさっそく、わずか5名の少数精鋭の取材チーム「スポットライト」の編集責任者ウォルター・ロビンソン(マイクル・キートン)と会って、ゲーガン神父による子どもへの性的虐待事件をチームとして調査し、記事にするよう持ちかける。

5名のチームは取材に取りかかるが、さまざまな障害や権力の妨害に遭うわけだ。そして取材が佳境に入るころ、「9月11日」を迎えるのだ。