今年のアカデミー作品賞『スポットライト』は、獲るべくして獲ったのである!?

オトコ映画論 #8

アカデミー賞会員は職業別でいうと、映画俳優が圧倒的に多い。

これは今年のアカデミー作品賞を受賞したが、同時に全米映画俳優組合(SAG)キャスト賞を受賞した作品なのだ。つまり、同業の俳優たちの圧倒的支持を集めたことになる。

『スポットライト 世紀のスクープ』 4月15日(金)、TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開 配給:ロングライド  Photo by Kerry Hayes (C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC

このSAGキャスト賞はアカデミー賞でいうと、実質的に作品賞に相当するもので(アカデミー賞にはこのカテゴリーがない)、過去5年を見てみると『英国王のスピーチ』『ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』『アルゴ』『アメリカン・ハッスル』『バードマン/あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と過去の歴史で13/20の確率でその後のアカデミー作品賞を獲っている。

そして今年も、SAGキャスト賞受賞作がそのままアカデミー作品賞を獲ったのだ。いかに大票田・映画俳優たちの投票行動が作品賞を左右するか、である。

たしかにこの作品を見ると、どのキャラクターも好きになる。