マダム山崎のオーナー力!? 数々の名シェフを育てて30周年のリストランテ山崎

レストラン熱中派 #9

乃木坂「リストランテ山﨑」は今年30周年を迎える。先日、そのお祝いパーティが催された。6人の歴代シェフ達も全員集合。

宴もたけなわとなったところで、着物姿で壇上に登場したオーナー山﨑順子さんに対して、会場のあちこちから「素敵!」という声があがった。

小柄ながら、いつも凛として、そのオーラは、流行の“女性社長”なんて見せかけのキャリアぶりじゃない。30年間大切に守ってきた“お客様をもてなす姿勢”を、千両役者ごとく演じているようだった。

山﨑さんはご主人と別れてから、38歳で「ヤナセ」入社、その後「ルイ・ヴィトン・ジャパン」に転じ、銀座直営店初めての女性マネージャーになる。ところがそんなキャリアコースもなんのその。

「好きな料理で自分の店をもちたい」と、イタリアへ1年半の料理留学に向かった。ところがイタリアで当時最先端のマルケージの料理を食べて衝撃を受ける。

「私が出したい店はこれだ!」。日本にはまだ紹介されていない“ヌオーヴァ・クッチーナ”にピンときたのだ。そのマルケージで働いていた当時24歳の寺島豊氏をシェフとして速攻スカウト。86年「リストランテ山﨑」をスタートさせた。