その名も「Byron」、サンタ・バーバラ最高の畑から

バイロンは1984年、当時、ザカ・メサ・ワイナリーのワインメーカーだったケン・ブラウンが、サンタ・バーバラにおける最も古いブドウ畑のひとつ、ニールソン・ヴィンヤードを手に入れてスタートした。

1964年、サンタ・バーバラのサンタ・マリア・ヴァレーに開墾されたこの畑。東西に伸びる海岸山脈に挟まれた谷間に、アラスカ海流の冷たい風と霧が吹き込み気温を下げる。比較的冷涼な気候に適したピノ・ノワールとシャルドネには最適というわけだ。

このバイロンを1990年にナパのロバート・モンダヴィが買収。ケン・ブラウンはそのままワイナリーに残り、良質のクローンにブドウ畑を植え替え、ポンプを使わない重力方式のワイナリーに作り替えた。その後、モンダヴィ帝国の崩壊とともにケン・ブラウンはワイナリーを去り、自身のワイナリー「ケン・ブラウン」を立ち上げた一方、バイロンは流転の末、2006年にジャクソン・ファミリー・ワインズの傘下に入り、今日に至っている。

来日したジョナサン・ナギーはモンダヴィ時代からバイロンを知る人物で、ケン・ブラウンとともに3年間働いた経験をもつ。学生時代は高校教師を目指していたが、98年頃、サンフォード・ワイナリーのピノ・ノワールを飲んでワインに目覚め、人生を軌道修正。ワイン醸造家となった。