『インセプション』の舞台には、『惑星ソラリス』『ラストタンゴ・イン・パリ』『女王陛下の007』の名シーンが引用されている!?

オトコ映画論 #7

2010年のクリストファー・ノーラン監督・脚本・製作による『インセプション』(原題Inception)は、イギリス系アルゼンチン人の作家ホルヘ・ルイス・ボルヘス著の短編集『伝奇集』から着想を得たSFアクション映画。

『インセプション』 ブルーレイ 2,381円(税抜)、DVD 1,423円(税抜) ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
『インセプション』
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ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

主人公のドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、他人の夢(潜在意識)に入り込むことでアイデアを盗み取り、アイデアを“植え付ける(インセプション)”、特殊な企業スパイ。

極めて困難かつ危険な仕事に一度は断るものの、妻モル(マリオン・コティヤール)殺害の容疑をかけられ子どもに会えずにいるコブは、犯罪歴の抹消を条件に仕事を引き受けた。

(c)2014 Warner Bros. Entertainment Inc.

古くからコブとともに仕事をしてきた相棒のアーサー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)、夢の世界を構築する「設計士」のアリアドネ(エレン・ペイジ)、他人になりすましターゲットの思考を誘導する「偽装師」のイームス(トム・ハーディ)、夢の世界を安定させる鎮静剤を作る「調合師」のユスフ(ディリープ・ラオ)、そしてサイトー(渡辺謙)を加えた6人で作戦を決行。

(c)2014 Warner Bros. Entertainment Inc.

首尾よくロバート(キリアン・マーフィー)の夢の中に潜入したコブたちだったが、直後に手練の兵士たちによる襲撃を受けてしまう。これはロバートが企業スパイに備えて潜在意識の防護訓練を受けており、護衛部隊を夢の中に投影させていた為であった。

曖昧になる夢と現実の狭間がこの映画の白眉であり、「夢の中でさらに夢を見ている」という多層構造になっていて、ボルヘスの小説のように難解さを極める。そこがおもしろさになるわけだ。