卒業「する」ことと卒業「させてもらう」ことの違い

卒業「する」ことと卒業「させてもらう」ことの違い

近年、卒業シーズンでなくても「卒業」の二文字を目にする機会が少なくない。

アイドルが所属していたグループを脱退するときなどにもこの言葉が使われるせいだろうが、卒業という言葉を考えると、どちらかというと卒業「させてもらう」、あるいは卒業「させられる」という、日本語としてはややおかしなニュアンスの方が正確なように思う。

学校でいえば、学生が一方的に卒業を宣言したところで、要件を満たしていなければ卒業にはならない。つまり卒業と認める相手が必要になってくるのである。

前途洋々たる「卒業」のイメージは、実はこうしたところに起因しているように思われる。ある一定の成績を修め、卒業と認められた者に与えられる未来とでもいおうか。

現代ではなかなかそうもいかない現実もあるのだが……。