『麗しのサブリナ』とリメイクの『サブリナ』、タバコを吸うか吸わないかの違いだけなのに出来は雲泥の差だ

『さらば友よ』(1968) のアラン・ドロンとチャールズ・ブロンソン、『仁義なき戦い/代理戦争』(1973) の菅原文太と小林旭など、タバコがなければシーンが成り立たないほどの超重要な小道具であった。もしも、『仁義なき戦い』シリーズにタバコがなかったら、つまらない人物描写だったろう。脚本家・笠原和夫さんはあんなにもユーモラスに描けなかったはず。

先ほどのハンフリー・ボガート主演、オードリー・ヘプバーン、ウィリアム・ホールデンが共演した作品にビリー・ワイルダー監督作品『麗しのサブリナ』(1954) がある。

『麗しのサブリナ』 Blu-ray発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン 価格:2,381円+税 (C) 1954 by Paramount Pictures. All Rights Reserved. TM, (R) & Copyright (C) 2013 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.
『麗しのサブリナ』
Blu-ray発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
価格:2,381円+税

この作品はサブリナパンツというファッション文化を生み出した。衣装デザイナーのイデス・ヘッドはアカデミー衣装デザイン賞受賞(サブリナがフランスに行ってからは、ユベール・ド・ジバンシーがデザインしている)。

ともかくヘプバーンが素敵な、うっとりするようなロマンティックコメディだった。ちなみに、ボガートもヘプバーンもホールデンもヘビースモーカーだ。

(C) 1954 by Paramount Pictures. All Rights Reserved. TM, (R) & Copyright (C) 2013 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.

パラマウント・スタジオは1995年、この名作をシドニー・ポラック監督がリメイク。オードリー・ヘプバーンが演じたサブリナをジュリア・オーモンド、ハンフリー・ボガートが演じたライナスをハリソン・フォード、ウィリアム・ホールデンが演じたデイヴィッドをグレッグ・キニアが演じた。

ビリー・ワイルダー、『めまい』(1958) のサミュエル・テイラー、『北北西に進路を取れ』(1959) のアーネスト・レーマンという超強力な脚本家陣によるストーリーはほぼ忠実に再現されたが、嫌煙ブームのなか作られたリメイク作品は、出演者が1本もタバコを吸っていないのだ。タバコの煙が映画を名作にするとは思えないが、リメイク作品は最低最悪な作品になってしまっていた。

WHOが言う通り、喫煙シーンがあるだけで「成人指定」になるなら、子どもには名作が観られないということになる。

 

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