ドン・ペリニヨン・ロゼは、単に白のドン・ペリニヨンに赤ワインを混ぜたものではない!?

ワイン縦横無尽 #6

ドン・ペリニヨンの醸造チームから、醸造最高責任者リシャール・ジョフロワの右腕であり、その後継者との呼び声も高いヴァンサン・シャプロンが来日。

真っ昼間というのに光の遮られたダークな世界で、ドン・ペリニヨン・ロゼを味わう機会に恵まれた。

数多あるロゼ・シャンパーニュの中でもドン・ペリニヨン・ロゼは別格。リシャール・ジョフロワとそのチームが、ピノ・ノワールの真髄を表現すべく全身全霊を傾けてアッサンブラージュした逸品である。

それは、他のメゾンでは色調の変化を気にするあまり、往々にして白に先んじてロゼがリリースされるのに対し、ドン・ペリニヨン・ロゼは必ず、通常のドン・ペリニヨンの後に出ることからも明らか。ドン・ペリニヨンは2006年が発売されて間もないが、ドン・ペリニヨン・ロゼの現行ヴィンテージは2004年である。

「ピノ・ノワールから赤ワインを造り、白ワインとして醸造されたシャルドネ、ピノ・ノワールとアッサンブラージュして、ドン・ペリニヨン・ロゼとしてのフレーバーが生まれます。ドン・ペリニヨンよりも確固たる意志をもち、ピノ・ノワールの個性を尊重しながらドン・ペリニヨンの限界点を追求するロゼは、いかなる矛盾に突き当たろうと、ドン・ペリニヨンのスタイルを保たねばなりません」と、ヴァンサン。

件のロゼが白よりも後出しなのは、「エネルギーは時の流れと関係があり、時の流れとともに蓄積されていきます」と、師匠のリシャール並みに哲学的な言葉で答えを返してきた。要するにピノ・ノワールがその真価を発揮するには、より長い時間が必要ということか……。