チューリッヒのビール工場が、モダンなSpaホテルになった

スイスほど観光に適して面白く、旅をし易い国は世界に二つと無い。

多くの住民が多言語を操り、食事も美味しい、ワインも一流だ。筆者自身が暮らした4ッ星ホテルの主は、7カ国語を巧みに喋りゲストを喜ばせていた。旅人には至れり尽くせりの国であり、何より、山も、湖も、街も、村もどこも美しいホテル王国である。

そんなスイスは斬新な建築物で良く知られた国でもある。今回は、そんなスイスらしさを駆使した斬新なデザインのブティックホテルを紹介しよう。

スイス一の大都市チューリッヒ(首都はベルン)に誕生した都会型のスパリゾートである。本格的なスパ施設を備えたホテル「B2 Boutique Hotel & Spa」が建つのは、街の中心からほんの少し離れた郊外だ。人気の地ビールを製造する老舗ビール工場だった建物を、一大リニューアルして個性的なブティックホテルに仕上げた。

ホテルの屋上に造られた温水プール、チューリヒ中心街が見渡せる。
ホテルの屋上に造られた温水プール、チューリッヒ中心街が見渡せる。

オープンは2014年3月。1866年創業だった「ヒューリマン・ビール醸造所」の建物が時代の波に揉まれて閉鎖となり、2007年にビール工場とその周辺の再開発が行われた。そして、米国本社以外では最大規模というGoogleや、数々の企業、レストラン、ショップが揃ったコンプレックス「ヒューリマン・アレアール」が誕生。

室内のアイリッシュバス、他にもビール樽を利用した鉱泉など変わり風呂が。
室内のアイリッシュバス、他にもビール樽を利用した鉱泉など変わり風呂が。

その一角の小高い場所に残されたビール工場の母屋が、とびきりのデザインホテルとして蘇ったのである。