ファン心理の卒業からはじまる夢

ファン心理の卒業からはじまる夢

自分のやりたいことを目指す成功の近道は、ファン心理の卒業だと思っています。

簡単に言うとその道のプロを目指すわけですから、自分がそこで何ができるか見極めるには、一旦そのやりたいことを好きじゃなくなれば、かなりいろんな角度から答えが見えます。

僕は、デザイン業界、アートディレクターという職業に憧れ、自分もそうなりたいと思ったのが27歳の時。通常、美大や芸大を卒業し、大手代理店もしくは有名デザイン会社に就職しないと、道がほぼ閉ざされる職業。

そのプロセスを歩んでいない僕が、デザイン業界で成功する可能性はゼロにひとしいということに数年働いて気づいていきます。ある時僕は、真っ向からデザインという山を登ることをもう一度考え直しました。違う方向からの入り口を探さないといけないのでは? もしくは山は他にもあって、別の山からデザインの山を見るという道もあるのではないか……。まさに瞑想がはじまります……w。

そして僕は、「ファッション」という山を歩き始めます。

デザインはやりたいこと、ファッションは憧れでした。

千原徹也

デザイン業界においては、アートディレクターの存在は絶対的ですが、ファッションの世界では、フォトグラファーやスタイリストがビジュアルの世界観を作っていきます。そこにもしかしたら、席があるのではないか……と、僕はその世界に潜り込んで行きました。

そう、大好きだったデザイン業界からはなれることで、僕のデザインの世界は、急激に視野が広がっていくのです。

text:Tetsuya Chihara