ファッション・システムは変わるのか-それとも行き過ぎたファッション民主化か!?

砂漠のような東京でも…週刊ファッション日記 #5

ハッキリ言って、ファッション業界はこの20年間長い停滞期を抜け出せないでいる。今世紀(2001年~)に入ってから、大きく変わったこと(それが「進歩」かどうかは別にして)といえば、インターネットの普及によって、eコマースが本格化したことや、SNSによってコミュニケーションが多様化したことだろう。

画期的な素材が発明されたわけでもないし、ガブリエル・シャネルやクリスチャン・ディオール、イヴ・サンローラン、川久保玲級のデザイナーが誕生したわけでもない。簡単に言えば、ベルナール・アルノーがLVMHで推進したラグジュアリー・ビジネスとインディテックスやH&Mなどが巨大化したSPAビジネスがそれぞれファッション市場の覇権を握った20年間ということになる。

この長い停滞を抜け出そうとしているのかどうかはわからないが、このところファッション・システム(故フランコ・モスキーノが今のファッション・ビジネスのやり方を批判して言い出した言葉ではあるが)が変わるのではないかという「事件」がいくつか起こっている。

最近のニューヨーク・コレクションでの2つの新しい試みに注目してみた。