ダイヤでも金でもなく、高音質のミニッツリピーター6,000万円

なにしろ機械式狂いなもので #3

仮にピカソをまったく知らない人が彼の作品を見ても、それにとてつもない価値があるとは思いもよらないだろう。機械式時計も、また同じだ。

時刻表示以外の様々なメカニズムを搭載するコンプリケーションと呼ばれる複雑時計は、時計に興味のない人には信じられないほどに高額であることが多い。前回、1月にジュネーブで開催された新作時計発表会SIHHでお披露目されたカルティエの2つのモデルを例に、近年の時計界はベーシックなモデルと高額な複雑時計との二極分化の傾向にあると書いた。