そうだ、レオナルドに会いに行こう。

美術館で展覧会を見て部屋に帰って本を読む #3

レオナルド・ダ・ヴィンチの《糸巻きの聖母》がいま東京に来ている。

レオナルド・ダ・ヴィンチ《糸巻きの聖母》1501年頃 バクルー・リビング・ヘリテージ・トラスト蔵 (エディンバラ、スコットランド・ナショナル・ギャラリー寄託) ©The Buccleuch Living Heritage Trust
レオナルド・ダ・ヴィンチ《糸巻きの聖母》1501年頃
バクルー・リビング・ヘリテージ・トラスト蔵
(エディンバラ、スコットランド・ナショナル・ギャラリー寄託)
©The Buccleuch Living Heritage Trust

レオナルドの現存絵画は15点もないと言われている。この《糸巻きの聖母》は母子像全体に《モナ・リザ》につながるスフマート(ぼかし技法)を駆使しているという点で注目される作品である。

幼子イエスが持つ糸巻き棒は、人間と世界の運命を紡ぐ象徴として描かれている。そしてしばしば言われるのはこの糸巻き棒を十字架に見立て、やがて彼に訪れる受難を暗示しているという説。

所有しているのは英国貴族バクルー公爵家で、2009年からエディンバラのスコットランド・ナショナル・ギャラリーに寄託されている。今回の展示のため、英国外に出品されるのは実に77年ぶりだそうである。