これが、マハラジャの暮らしなのか!? タージ・ファラクヌマ・パレス

宿泊者の欲望 #3

インド中南部のデカン高原に位置するハイデラバードは、灼熱のインドの町とは違い、乾燥した高原特有の涼しげな風が吹き抜ける。悠久の歴史を誇るインドに於いて、わずか500年という比較的新しい歴史の町ハイデラバード。現在この町はIT関連で発展を遂げた新市街シカンダラバードと、市場や職人街、庶民の雑踏など昔のイメージを残す旧市街ハイデラバードに分かれ、“双子都市”として共存している。

インドらしさを五感で感じるには、やはり旧市街がいい。その旧市街のはずれには小高い丘が聳え、頂には世界三大パレスのひとつ「タージ・ファラクヌマ・パレス」が鎮座する。この宮殿は、18世紀にハイデラバードを統治し始めたニザーム(この地域のマハラジャの呼び名)の9代目藩王国君主が、1911年に逝去するまで暮らした住居だ。