いま日本でもっとも勢いのある陶磁器産地は、長崎の波佐見だ

デザインのミカタ #2

いま日本でももっとも勢いのある陶磁器の産地、波佐見に行った。長崎県は初めて。波佐見がどこにあるかも知らず、長崎県で唯一海のない市町村ということも知らなかった。

プロダクトデザインに詳しい人なら、波佐見といえば森正洋(1927-2005)と白山陶器を思い出すだろう。森が白山陶器のため1958年にデザインした「G型しょうゆさし」は日本のデザインを代表するロングセラー商品だ。森と白山陶器は無印良品の白磁シリーズも手がけている。

波佐見焼がなにやら面白いと僕が思うようになったのは、2001年にイタリアの巨匠デザイナー、エンツォ・マーリが波佐見の職人と協働してつくった磁器「KAZANシリーズ」のことを知ってからだ。プロダクトデザイナー清水久和さんが、2011年に四角いスイカの形をした50個限定の磁器製クロックをつくったのも波佐見だった。