紅白歌合戦を「チェック」!?

周知のようにこの「ブラックレーベル・クレストブリッジ」を企画・生産する三陽商会は昨年春夏もので英国のバーバリー社とのライセンス契約を終了した。

三陽商会はバーバリー関連で「バーバリー・ロンドン」「バーバリー・ブラックレーベル」(メンズウェア)「バーバリー・ブルーレーベル」(ウィメンズウェア)を企画・生産しており、その売り上げは全社の半分以上を占めていた。

その善後策として三陽商会はそれぞれの代替ブランドとして「マッキントッシュ ロンドン」「ブラックレーベル・クレストブリッジ」「ブルーレーベル・クレストブリッジ」をそれぞれ昨秋からスタートさせることになったというわけだ。

もちろん本家「バーバリー」は日本法人バーバリー・ ジャパンを通じてインポート品の日本本格上陸を昨秋からスタート。これと「マッキントッシュ ロンドン」「クレストブリッジ」が従来の「バーバリー」顧客の綱引きを演じているわけである。三陽商会は従来の「バーバリー」売り上げの60~70%程度を見込んでいるようだ。

そこに舞い込んで来たのが、この嵐の紅白着用である。視聴率40%を超える国民的番組で今やSMAPに代わるジャニーズ事務所の看板とも言える嵐の5人がクレストブリッジのチェック柄のジャケットを着て登場ということになると、これは広告効果に換算すれば1億円を軽く超えるのではないか。

三陽商会がジャニーズ事務所と太いパイプがあるなんてとても思えないので、いろいろ調べてみるとどうも嵐メンバーの松本潤の発案らしい。このあたりWWD JAPAN.comに詳しく触れられているので引用すると、

―松本は嵐のコンサートやテレビ番組の演出・構成をチーム内でリードする役割としても知られているという。加えて、松本はメディアで「トム ブラウン ニューヨーク」や「ブルックス ブラザーズ」などのトラッド系のスタイルを好む一面も見せ、加えて日本人デザイナーズブランドの「ミハラヤスヒロ」を私服で着用することもあったという―

そのデザイナー三原康裕は前述した「ブラックレーベル・クレストブリッジ」「ブルーレーベル・クレストブリッジ」のクリエイティブ・ディレクターである。

なるほど、三原の「クレストブリッジ」はトラッドなテイストの中にも東京風のストリート感覚がミックスされていて、嵐が紅白で着るなら「バーバリー」よりこっちの方だったというのは納得である。このあたりを直観できる松本潤というのはなかなかのファッションセンスの持ち主のようだ。

でもこのチェック、嵐が着る分にはいいが、私にはチトまぶしすぎる。

 

Photos:BLACK LABEL CRESTBRIDGE