デザインが台湾の政治を動かす!?

デザインのミカタ #1

1月16日の台湾総統選挙で、台湾は中国の一部と考える中国から距離をおく政策を打ち出した民進党の蔡英文が当選し、台湾初の女性総統が誕生した。

蔡の選挙キャンペーンのビジュアルデザインを手がけたのは、台湾でいま最も影響のあるグラフィックデザイナー、アーロン・ニエ(聶永真)と彼の事務所のスタッフ、陳聖智である。

明るいグリーンとイエローを基調にしたシンプルな円形のロゴ。それは、政権交代を予感させる清新さと、台湾の誇りを照らし出す崇高さを併せ持ったスマートでスタイリッシュなものであった。いや、早い話、選挙のデザインなのにカッコいい。


いま台湾のグラフィックデザイン界は、特に本や音楽関連のデザインの分野で活況を呈している。広告デザインに比べ、書籍やCDは仕事の規模が小さく、若いデザイナーでも自由な発想でデザインを行うことができる。しかも、良質な印刷・製本を比較的安価に実現でき、実験的なデザインを支える産業的な基盤もある。