上野でボッティチェリを観る

日本の商社、丸紅の所蔵となっているこの絵の来歴を追っておこう。もともと19世紀初頭には画家で画商のジャン=バティスト=ピエール・ル・ブランのコレクションにあり、1892年にはロンドンのアルフレッド・シーモア夫人の手に渡り、1914年以前にドイツのコレクターのマックス・カッペルのもとへ、さらに彼の娘から相続した人物を通して1967年にサザビーズで売却され、1969年に丸紅に収蔵されている。

展示風景。サンドロ・ボッティチェリ《書斎の聖アウグスティヌス(あるいは聖アウグスティヌスに訪れた幻視)》1480年頃
ジョルジョ・ヴァザーリ『ルネサンス画人伝』白水社

今回、ルネサンスの画家たちについておさらいをするために本棚からジョルジョ・ヴァザーリ『ルネサンス画人伝』を引っぱり出してきた。

《ラーマ家の東方三博士の礼拝》についての詳しい記述があった(『三王礼拝』と紹介されている)。本物の絵を見たあとで読むと、記述がすっと入ってくる、というか感慨深いものがある。

また、ボッティチェリの人となりが詳しく書かれていてそれも面白い。愉快な気のいい人で弟子や友だちの前でよくふざけていたとか。そんなことも書いてある。

フィレンツェ風景の絵

旧版の見返しにはルネサンス時代のフィレンツェの風景の絵。

この『ルネサンス画人伝』は旧版で現在は“白水Uブックス”のシリーズに再構成の上、収容されているようだ。

ジョルジョ・ヴァザーリ『芸術家列伝2ボッティチェルリ、ラファエルロほか』白水Uブックス

 

展覧会情報:

会期:2016年1月16日(土) ~ 4月3日(日)
会場:企画棟 企画展示室
休室日:月曜日、3月22日(火)
※ただし、3月21日(月・休)、28日(月)は開室
開室時間:9:30~17:30 (入室は閉室の30分前まで)
夜間開室:毎週金曜日は9:30~20:00 (入室は閉室の30分前まで)
観覧料:一般 1,600円 / 学生(大学生・専門学校生) 1,300円 / 高校生 800円 / 65歳以上 1,000円
特設WEBサイト:http://botticelli.jp
問い合わせ先 TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)

 

Photos:Milano, Museo Poldi Pezzoli, Foto Malcangi , Marubeni Corporation , Delicate/shutterstock