東京のコンサート・チケットをめぐる考察。一番お高いオーケストラはどこだ!?

週刊ファッション日記 番外編#41

オペラも含めると、年に20~30回ほどコンサートに出掛ける。いわゆるクラシックと呼ばれる類のコンサートが大半だが、ボブ・ディラン、ポール・マッカートニー、キース・ジャレット、ウイントン・マルサリスなど、「大物の芸」を聞きに行くこともないではない。

コンサートに限らず、ファッションショーでも、歌舞伎でも、相撲でも、落語でも、レストランでも、ラーメン屋でも、靴磨きでも余人には及び難い「芸」や「技」がそこにあるならば大枚をはたいてでも、そこに出掛けるのにやぶさかではない。「いやあ、生きていて良かった」、「この時代に生きていて本当に良かった」と思いたいのである。書きたいのである。話したいのである。ある意味、情けない根性ではある。

「老後の指南書」的なものの出版が盛んだが、その中の1冊で幸せな老後を送りたいならば、ギャンブル、女遊びの類の不健康な遊びは避けて、高尚な趣味を持つことが肝心という一文を見かけたことがある。いわゆるディオニソス的「淫する」欲望を捨て、アポロ的な理知の遊びを楽しめというこということらしい。

ギャンブルで、高級国産車を買えるぐらいには「勉強」した私からすると、なかなかの至言であるが、アポロ的に本物の「芸」や「技」を求めるのも、ギャンブル以上にカネがかかるのである。それにギャンブルは、時としてリターンがあるが、「芸」「技」には目に見えるリターンはない。リターンは有難がる自己満足だけである。

前置きが長くなったが、日本のコンサートのチケット料金について書こうとしていたのだった。