ニューバランスの新作の凄さをREVEAL(リビール)しよう

東京デザインスタジオについては、以前このコラムで紹介(モード逍遥#69『アジア最高品質の、スニーカー通勤はいかが』)したことがあるが、今回立ち上がったTDS NBからは、新作のフットウエアに加えて、初のアパレルもローンチされ、この新ブランドの存在価値を世に問う、という形になったのであろう。

で、ドーバーストリートマーケット ギンザに足を運ぶことにした(10月6日より2~3週間開催予定)。ちなみにこのカプセルコレクションは他に、ユナイテッドアローズ ディストリクト、ビームス原宿、ニューバランス六本木、三田スニーカーなどでもポップアップされるという。

驚いたのは、ドーバーストリートマーケット ギンザ2階のイメージ映像クリップの前に展示されていた新作スニーカーの変貌ぶりであった。

ドーバーストリートマーケット ギンザでのカプセルコレクション/Photo:Shuhei Toyama

これまで東京デザインスタジオが発表してきたスニーカー(MLシリーズ)の外観は、どちらかといえば伝統的なニューバランスのデザインとは、あえて一線を画するようなアプローチであったように思う。

しかしR_C1と名付けられた新作スニーカー(とくにグレー)からは、あの名品M1300の雰囲気が漂うのである。

その理由をデザインチームの責任者である守谷周庫氏に問い合わせてみた。

「デビューとなるカプセルコレクションはREVEAL(秘密を明かす)がコンセプト。1985年に初めてENCAPというソールテクノロジーが開発されました。今回我々は、これまでソール内部にあって見ることができなかったEVA(衝撃吸収材)を可視化し、よりクッション性を高めた、ENCAP REVEALを開発しています。ニューバランスが112年に渡る伝統のなかで育んできたクオリティや機能性といった、昔からあるものをREVEALし、プロダクトに表現したわけです。ちなみにENCAPが初めて搭載されたモデルがM130Oだったのですよ」

つまりグレーは、そのカラーリングをオマージュしたものになっているのであろう。

で、この靴を実際に足入れしてみて再び驚かされたのである。というのは、東京デザインスタジオがこれまで手がけてきたスニーカーは、最新で高品質な素材を集積して得られる、譬えてみればポルシェのような高い剛性感をもつはき心地だったからだ。

それが、今回のモデルは、ニューバランスの代名詞ともなった『雲の上を行くはき心地』を、再現かつ進化させたものになっていたのである。

とくに、つま先部分にストレスを感じさせない快適さは画期的だ。

「R_C1には、もうひとつ特筆すべき点があります。それはTRACE FIBERという刺繍機を応用した、足を包み込むように優しい、まったく新しい素材をアッパーに使用したこと。レイヤードでアッパーを成型するので、チップ部分(濃いグレー)は厚手で強度を高め、ヴァンプ部分(薄いグレー)はよりソフトで通気性を重視した仕様。もちろんニューバランスで初めて使われる素材です」

アッパーの新素材がストレスのないはき心地を生む/Photo:Shuhei Toyama

最後にクロージングについても簡単に記しておこう。

コートは、半透明のリップストップ生地で、プリマロフトを内蔵したライナー付きの3ウエイ機能を備えている。

メッシュとジャージーをレイヤードした上下セットアップになるスウェットは、ブランドロゴが透けて見えるデザイン。

超ヘビーウエイトのTシャツは、ありそうでどこにもない生活着。いろいろと着まわしが効きそうだ。

高度な品質と機能性をもつスニーカーにアパレルを加え、グローバルな市場を目指すTDS NB。今後の動向も、このコラムでREVEALしていきたいと思う。

機能的でユニークなアパレル/Photo:Shuhei Toyama

Photo:Shuhei Toyama

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