静岡の港町『用宗』から町興しの一棟貸しの宿!いずれは賑わう観光地に

用宗は静岡市の南西端に位置し、東海道線の各駅停車で静岡駅から2つ目の駅、わずか7分の乗車で用宗駅に到着する。静岡駅周辺の中心地区とは別世界の様相で、豊かな自然と長い歴史を残す静かなエリアである。そしてここに誕生したのが、用宗海岸からも、漁港からも近い住宅地の路地の一角に造られた1棟貸しの宿、「NIHON IRO(日本色)」だ。

歴史が育んだ趣ある古民家を改修し、まるごと独占できる静岡市初の一棟貸しの宿は、現在、4棟がオープンし稼働中だ。さらに現在進行形で5棟目と6棟目が造られている。

用宗には空き家になった古民家が随所に点在する。「これほど情緒的な街並みの一角に、昔ながらの路地が残り、田舎に帰ったようなゆとりの時間を過ごせる場所は貴重です。遊びに来て欲しい」と、運営会社「株式会社CSA travel」の代表取締役・小島孝仁氏は語る。

株式会社CSA travelは、2016年に静岡の観光資源の強化と地域活性を目的として設立し、2017年に観光の拠点となる宿泊施設を開業した。4棟のそれぞれが高い天井や梁、昔ながらのガラス戸など、今では不可能と思える先人たちの技と感性が残る民家が、スタイリッシュに、快適に、今時の日本家屋に蘇り、1棟貸しの宿として用宗を盛り上げる。

用宗駅まではトゥクトゥクでの迎えがあり、宿泊した翌朝は、どの棟に泊まっても「おもてなしお母さん」の作る朝ごはんが食べられる。気取ったメニューではなく、用宗に住む地元のお母さんが静岡の新鮮食材で作る‘日本の正しい朝ごはん’だ。

お母さん方は、棟まで出向いて部屋のキッチンで最後の仕上げをしてくれる。4棟の古民家には、シアタールームのある棟、ペットと過ごせる庭付きの棟、3方を庭に囲まれた部屋など、古い家に新しいデザインを融合させた空間が生まれ、別荘か週末の家で過ごすような、ゆったりと贅沢な時間が満喫できる。

私の泊まった「撫子」(ナデシコ)は、2階にも寝室があり、設備は贅沢だ。

海岸までは徒歩3分、港までも歩いて5分もあれば到達できる。その港の前には、今、新たに温浴施設を建築中で、「用宗みなと温泉プロジェクト」が進行中だ。CSA travelが温泉掘削に成功、温泉施設になる改築中の建物は用宗漁港の西側にあり、10年以上使用されていなかったマグロ裁断加工場だった。美しく改修工事された施設は、2018年冬の開業を目指している。

クラフトビール工房も併設する予定というから、富士山を眺めながら、露天風呂に浸かった後の地ビールは売れそうだ。いずれはこのノスタルジーを感じる用宗エリア全体を観光地にしたいと願い、外国人スタッフも含めCSA travelは現在フル活動中だ。

Photo: NIHON IRO

■ホテル情報

日本色 NIHON IRO

静岡県静岡市駿河区用宗2丁目26-8
シーサイドハイツ1F(レセプション)
お問合せ 054-257-5111
http://nihoniro.jp/