美人歌手ネーグルスタッドの至芸でオペラ『トスカ』の魅力を堪能

週刊ファッション日記 番外編#37

イタリア人の名指揮者クラウディオ・アバド(1933~2014)は、ミラノ・スカラ座の音楽監督を務めたこともあるのに、なぜかジャコモ・プッチーニ(1858~1924)のオペラやヴェリズモ・オペラを指揮しなかった。その理由を聞かれて、アバドは「私は革新を音楽に求めているからです」と答えた。

ほう、プッチーニはアナクロでステレオタイプですか!? しかし、プッチーニやヴェリズモを指揮しないスカラ座音楽監督というのもいかがなものか。でも気持ちはわかる。プッチーニって、ちょっとアザトクテ、お品がない。ミラノの名門音楽一家出身のお坊ちゃまのアバドには悪趣味に思えるのだろう。ついでに言うと、アバドはイタリア共産党党員だか党友だったので、ソ連共産党をチクリチクリと皮肉ったショスタコーヴィチの作品も指揮しなかった。