マイ・フェバリット・ショップあれこれ

モード逍遥#97

買い物に関する、同じような夢を何度も見たことがある。

その夢は仕事帰りか何かの夕方、京浜東北線らしい電車に乗って、上野の手前のどこかの駅で降りることから始まる。

男(どうも筆者らしい)は、ガード下の迷路になったような商店街へ入って行く。そこは、上野の手前だから決してアメ横ではない。どこか谷中あたりの坂道を散策している途中で見つけた、お気に入りの商店街であるらしいのだが、雰囲気は秋葉原電気街のジャンク屋横丁に近い。

あっ、またここへ来てしまった、と男は気づくのだが、それは夢で何度も来た場所へ再訪したという気持ちが半分ある。しかしもう半分は、ここへ来るのはご無沙汰だから、明日目が覚めたら久しぶりに行ってみようという、不思議な気持ちになっている。つまりこの時点で、男はそこが、夢ではあるけれど実在の場所だと、まだ思い込んでいるわけなのである。