リクリット・ティラヴァーニャがTシャツというソフトメディアで伝搬する〈世界主義〉革命!?

Photo:courtesy of Chaos OMOTESANDO / ELEMENT RULE

アートうたかたの記#21

1990年、ニューヨークのギャラリーでパッタイ(タイの焼きそば)を料理して観客に振る舞うパフォーマンスを発表して、新しい表現を模索していた現代アートの世界に登場したタイ人アーティスト、リクリット・ティラヴァーニャ。

キュレーターのニコラ・ブリオーが「関係性の美学」「リレーショナル・アート」と呼んだ彼の作品は現在もアクチュアルな現代美術史の研究対象だ。これまで料理のみならず、書物、音楽、キャンプ、魚釣り、茶席など、彼自身の体験と記憶を観客とシェアする「場」という形で表現されてきた。