ブラッドオレンジ香るクリーミーな新作シャンパーニュ『R.S.R.V.ロゼ・フジタ』

58年にマムが初めてリリースしたロゼ・シャンパーニュには、フジタが描いたバラの絵があしらわれた。また65年にラルーがマムの敷地内に礼拝堂を建てることを決めた際、その設計と内装を依頼した相手がフジタである。翌年に完成したこの礼拝堂のフレスコ画には、フジタ本人とラルーの姿が描かれている。

偉大な芸術家の名前を冠するR.S.R.V.ロゼ・フジタは、通常のマム・ロゼやグラン・コルドン・ロゼとは異なる、ワンランク上のロゼである。

Photo:Tadayuki Yanagi

まずはR.S.R.V.というシリーズについて話すと、今回のロゼに先立ち日本でもリリース済みのブラン・ド・ブランとブラン・ド・ノワールがある。R.S.R.V.はフランス語のRéservé、英語のReservedを意味し、メゾンを訪れた賓客への手土産として渡されていた特別なシャンパーニュの記号という。

現在のR.S.R.V.はグラン・クリュのブドウのみから造られ、さらに長期の熟成を施したスペシャルキュヴェ。ロゼ・フジタの場合、ヴェルズネイ、ブージー、アイのピノ・ノワールと、クラマン、アヴィーズのシャルドネとをアッサンブラージュした白ワインに、アンボネイのピノ・ノワールから造られた赤ワインを加えている。熟成期間は丸4年におよぶ。

「夏の夕方、日が落ちて空の色がピンクやオレンジに変わる頃、気温は下がり始めたものの、まだ日中の暑さが残っている感じをイメージした」と語るのは、来日した最高醸造責任者のディディエ・マリオッティ。「ブラッドオレンジや潰した赤い果実のソースを思わせるフレーバーに、スパイシーなニュアンスがそれに加わる」とコメントした。

Photo:Tadayuki Yanagi

グラスに鼻を近づけたら、真っ先に香ってきたのがまさにブラッドオレンジで驚いた。ドザージュはわずか6グラムで、あと1グラム少なければエクストラブリュットというドライさだが、4年におよぶ熟成のおかげでボディに厚みが生まれ、スムースでクリーミーな飲み心地となっている。

さて、歴代のロゼにはどこかしらにフジタのバラの絵が施されてきたが、このR.S.R.V.ロゼ・フジタにももちろんある。それがどこか探すのも一興。手に入れた際のお楽しみにとっておこう。

■問い合わせ:ペルノ・リカール・ジャパン TEL 03-5802-2671

Photo:Tadayuki Yanagi