ローイングブレザーズは、意志で着る?感覚で着る

モード逍遥#95

久しぶりにビームスの展示会(2018AW)を見学してきた。久しぶりと書いたのは、展示会の案内状が届かなかったからである。その理由は、筆者の書いたものが誰かの癇にさわったのか、あるいは単なる郵便事故なのか、定かではない。

文句を言うついでに、日本の展示会について気になる点をひとつ指摘しておきたい。それは立派なプレスルームを構えておきながら、クロークが用意されていないところがあまりに多いのである。

筆者の知る限りそうした配慮が行き届いているのは、代々木の本社で開催されるイッセイ・ミヤケの展示会だけである。

もっともこちらは招待を受ける側なので、偉そうに指摘しているわけではなく、あくまで世間の常識として考えてみたわけである。

少なくとも洋服を生業にし、普段からお客様方に、やれマナーはこうだとか、TPOはあーだとか言っている側が、たとえば真冬の寒風のなかを厚着して大荷物を持った若いスタイリストさんらが、それでも情熱を保ちながら展示会へ来るのを見て、何も感じないのだろうか? 苦言終了。陳謝。

多くのブランドを抱えるビームスの展示会の中では、『All you need is IVY』というテーマを掲げたビームスプラスが興味をひいた。というのも、Mディレクターが展示されていたローイングブレザーズを前に講義を始めてくれたからである。