祝カンヌ国際映画祭パルムドール!是枝裕和監督の『歩いても歩いても』に流れるロマンティックな歌謡曲『ブルー・ライト・ヨコハマ』

オトコ映画論#107

『歩いても歩いても』
Blu-ray5月25日発売 ¥3,800+税
発売・販売元:バンダイナムコアーツ
©2008「歩いても 歩いても」製作委員会

是枝裕和監督『歩いても歩いても』(2008)
×いしだあゆみ『ブルー・ライト・ヨコハマ』

是枝裕和監督・脚本・原案の、東京の下町を舞台に祖母の年金と万引きで生計を立てる貧しい一家を主役にした物語『万引き家族』(英題Shoplifters)が、最高賞である「パルムドール」(仏題Palme d’Or)を獲得した。親の死亡届を出さずに不正に貰い続けていた家族の実際にあった事件をもとに、是枝監督が家族や社会について構想10年かけて作り上げた。

パルムドールって賞がすごい。世界の三大国際映画祭であるイタリアのヴェネチア国際映画祭の金獅子賞、ベルリン国際映画祭の金熊賞と並ぶ賞で、格式的に他の映画祭より少々お高いカンヌ国際映画祭の目玉である。日本人監督では、1980年に黒澤明監督が『影武者』(英題Kagemusha)、1983年に今村昌平監督が『楢山節考』(英題The Ballad of Narayama)、1997年に『うなぎ』(英題The Eel)で受賞している。

1960年代は世界的な傑作揃いで、1960年にフェデリコ・フェリーニ監督作品『甘い生活』(原題La dolce vita)、1961年にアンリ・コルピ監督作品『かくも長き不在』(原題Une aussi longue absence)とルイス・ブニュエル監督作品『ビリディアナ』(原題Viridiana)、1963年にルキノ・ヴィスコンティ監督作品『山猫』(原題Il gattopardo)、1964年にジャック・ドゥミ監督作品『シェルブールの雨傘』(原題Les Parapluies de Cherbourg)、1966年にクロード・ルルーシュ監督の『男と女』(原題Un homme et une femme)とピエトロ・ジェルミ監督作品『蜜がいっぱい』(原題Signore e Signori)、1967年にミケランジェロ・アントニオーニ監督作品『欲望』(原題Blow-Up)、そして1970年にロバート・アルトマン監督作品『M★A★S★H マッシュ』(原題M*A*S*H)が受賞している。