ネオ・ビート・ノワール・コメディ『ダウン・バイ・ロー』はモノクロの美学があり、トム・ウエイツの歌とともに始まる!

オトコ映画論#105

『ダウン・バイ・ロー』Blu-ray 2,800円+税/DVD 1,800円+税
発売元:バップ ©1986 BLACK SNAKE Inc.

ジム・ジャームッシュ監督作品『ダウン・バイ・ロー』(1986)
×トム・ウェイツ『ジャッキー・フル・オブ・バーボン』

「トム・ウェイツは、僕にとって歌を書く人間以上の存在だ。彼は詩人だ。詩人は僕の真の英雄だ。ルイジアナにロケハンに行った時も彼の歌が耳に残っていて、撮影するショットのリズムのインスピレーションを受けた。僕のアイデアは彼の歌に影響されていた」とジム・ジャームッシュ。

前作『ストレンジャー・ザン・パラダイス』で世界中から熱狂的支持を得たニューヨーク派の映画作家ジム・ジャームッシュは次の作品に取り組むにあたって、トム・ウェイツ、ジョン・ルーリー、ロベルト・ベニーニの3人を思い浮かべたという。

トム・ウェイツの音楽に心を響かせながら、行ったこともないニューオーリンズの場末の通りやルイジアナ州の湿地帯を想い、たった2週間で脚本を書き上げた。そして1985年11月〜1986年1月にかけての6週間を使ってオールロケで撮影したのが、『ダウン・バイ・ロー』(原題Down by Low)だ。