クマさんの異常な物質愛、または“建築は物質にかえろう”キャンペーン!?

B式都市論#8


B式都市論は、ここのコンテンツのひとつとして「バイロン式」という視点を考えつつ、それと共に「びぃしき=美意識」のサウンドに共鳴させたい(単なる言葉遊び?)ダブルミーニングを込めています。しかも、正統派を標榜する基本のAではなく、すこしひねくれた切り口からのB式というアプローチも込めて……。


世間は2020のオリパラ機運が高まっているのか、いないのか。そんな気分とは関係なく、新国立競技場の工事は進んでいるようだ。その設計者である建築家の隈研吾氏の展覧会が話題だという。

しかもユニークなのは、建築デザインというより、建物を構成する材料や物質をテーマにして展開しているという点。会場の東京ステーションギャラリーで、たくさんの模型や建築材料の森の中を歩くように体感してきた。

隈研吾氏は、筆者とほぼ同世代ということもあり、これまで彼の建築や発言は、ことあるごとに注目をしてきたし、いくつかの建築空間も少なからず体験したりして知っていた。

あるときは、おびただしい量の板が細かく並ぶ連続性に目を見張り、あるいは大谷石を軽やかに積み上げた壁に驚嘆した。また、水とガラスが一体化する透明性に息を呑んだり、角材が多数突き出るカフェの出現に驚いたり。毎度、斬新な建築材料の使われ方による空間構成にその都度「いいね!」を感じてきた。竹を使った住まいの中に、女優・吉永小百合が微笑む家電製品のコマーシャル映像などでも、一般の人たちの目に触れる機会も増えていた。