この新国立劇場「アイーダ」を見ずしてオペラを語るなかれ

週刊ファッション日記 番外編#35

ヴェルディのオペラ「アイーダ」第2幕の凱旋行進曲を聞くと中学校の入学式を思い出す。ちょっと気の利いた中学で、体育館への入場のときに、トランペットの吹奏の後、凱旋行進曲のエンドレステープがかかったのである。すでにクラシックのLPレコードを集め始めていた私だったが、この晴れ晴れしい行進曲が何なのかは分からなかった。

ドイツ風の荘重な行進曲と明らかに違うまばゆい太陽が輝くような、この胸躍る行進曲は何なのだろう? オペラはモーツァルトぐらいしか聞かなかったから、それと分かるまでだいぶ時間がかかった。それにしても呆気にとられるほど単純にして胸躍る音楽である。ふだんは深刻がり屋のヴェルディだが、やるときゃやるのだ。