道徳的だけれど、適正価格で格好いいエコTシャツが登場した!?

伝え聞くところによると最近は、白いTシャツだけをさまざまに集めたショップが千駄ケ谷あたりにあるそうだ。

白いTシャツを格好良く着こなすことは、お洒落の基本行為のひとつだから、たいへん結構だと考えている。

で、最近、そんなTシャツ専門店にもぜひ置いて欲しい素敵な白いTシャツを見つけたので、紹介したい。

エシカル・Tシャツと呼べば良いのだろうか。崇高な理念に基づいて、フェアトレードをしたり、オーガニック・コットンを採用したりして製造されたTシャツが世間に登場して久しい。

しかしそうしたアイテムが今ひとつ定番として愛用されないのは、価格が高かったり、デザインに「?」マークが点灯してしまうものが少なからず存在するからであろう。

高い、ダサい、真面目では、ファッション界で生き抜くのは難しいのだ。

ところが、古いポリエステル服から作られたBRINGのTシャツは、そうした既製概念を打ち破ったものとして、筆者は期待している。

ポリエステルを再生して新たに服を作るシステムとしては、ペットボトルをリサイクルしたフリースウエアなどが知られている。しかしケチをつける気はさらさらないのだが、あのシステムでは、一度しかリサイクルが効かないそうだ。

しかしBRINGのTシャツ(運営/日本環境設計)は、使用されなくなったポリエステル服を分子レベルで解いたり繋いだりして樹脂化し、再生ポリエステル繊維に加工しているため、何度もリサイクルが可能だという。

で、問題は、そのエシカルなサーキュラーエコノミー・コンセプトで作られたものを、どんなにお洒落で、どこにもない生地にするかということである。

通常はポリエステルの特徴を生かし、長い繊維で生地を織るのだが、BRINGでは、これをわざわざ短い繊維にして、強い撚りをかけて使用している。こうするとポリエステルなのに、綿のような肌ざわりが得られるからである。

最近は、海洋汚染の原因のひとつとして、服から抜け落ちる極細の毛玉が問題になっているけれど、BRINGでは特殊な紡績法により毛羽やピリングが出ない工夫をしているから、環境への貢献度も倍増。

こうして織り上がった生地で、さてどんな素敵なTシャツが出来たかをお見せしよう。

つたない写真で伝わりにくい面もあろうが、実物を見た筆者はすぐに欲しくなった。

なにしろ、このTシャツは、かっての東コレなどで活躍した東京ブランド『シアタープロダクツ』がデザインしたのである。

筆者は、デザイナーの武内昭が昔にデザインした海島綿のボートネックTシャツを今も愛用しているが、フラットシームやロングバックテールを採り入れた今回のデザインはそれを超えている。彼もエシカル・デザインということで力が入ったのだろう。

販売は今のところ、クラウドファンディング「Makuake(マクアケ)」のみ。現在はオープニング記念で、一般販売価格(5800円)よりお得に入手可能らしい。

日本環境設計は、大手のスポーツメーカーが回収した服を使ったサーキュラーエコノミー・システムを着々と進めているようだ。

今後の動向に期待したい。

Photo:Shuhei Toyama