旅に出て日常を幸せにする!? 一脚の椅子を探す温泉宿

画像提供:里山十帖
非日常を求めて旅に出るというのがトレンドかもしれません。雑多な日常、忙しい毎日、日ごろの生活空間から脱出して、「非日常」のすてきな場所でゆったりとした時間を過ごす。そんな温泉宿がとても人気です。

確かにそうです。いいなあと思う空間のお宿に行ったとき、ふと思います。
「毎日がこうだったらいいなあ。」
すると、天の声が返ってきました。
「はい。そうですよね。ぜひ、あなたの毎日も幸せにしてください。」
これまで、誰も考えていなかったことを実現した宿があります。

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新潟県・大沢山温泉「里山十帖」という宿は、“すてきな温泉宿に泊まる”というだけで語れないことが色々あります。

例えば、食事。この宿のまわりの里山を散歩するアクティビティがあり、山野草や木の実などを見つけて、それも食事を彩るアクセントになります。南魚沼や新潟の食材を味わう食事では、地域の食材に出会うというだけでなく、その奥にある作り手のことや、地域の気候風土が生む食文化のことも、全てがその日の晩餐を美味しくする調味料になることを知りました。

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例えば、温泉。とろとろの感触の泉質、気持ちよく入れる新鮮な湯使いは、温泉宿にとってもちろん重要な要素ですが、リニューアルの際に、宿の敷地の一番眺めたい絶景の場所に、温泉の湯殿を大移動する決断をしました。それによって、天空から広がる森を眺めるような位置から遥かに広がる山々を望む露天風呂になりました。しかも、一方の湯船は空を解放。自然しかない場所だからこそ、天の川まで見える星空温泉になるのです。

旅先で一脚の椅子に出会って、日常が変わる/画像提供:里山十帖
築150年の古民家を活用したレセプション棟は、徹底したリサーチとプランニングによって「寒い」「暗い」を一掃、「暖かい」「居心地がいい」「ずっといたい」空間へ生まれ変わらせました。ドイツ、フランス、北欧の住宅のノウハウを取り入れて、天井、壁、床下を徹底断熱、さらに“エアサイクル”の手法を取り入れて天井に昇る温かい空気を床下へ流したのです。

レセプション横の階段を上ると古民家の梁を楽しむパブリックラウンジがあります。ここには、ぽつりぽつりとデザイナーズチェアが置かれていて、古民家全体に響く心地いい音楽を聴きながら、コーヒーやお茶をいただけます。あまりの気持ち良さに、最初に泊まった時には、部屋にいる時間よりこの場所で過ごす時間の方が長かったほどでした。

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古民家の棟にはメインダイニングもあり、10メートルの吹き抜けの古民家空間に10種類ほどのダイニングチェアが用意されています。

「こんな椅子が欲しかった。」
もしも旅先で、そんな風に思えるチェアに出会ったら、どうしますか? 宿の人に、これはどこの椅子ですか?と尋ねてメモし、必死に調べますか? それが、里山十帖の場合はこうなります。

「こんな椅子を探していたんです。」
「宿泊者専用のライフスタイルショップで御覧いただけますよ。他にも館内にたくさんの椅子がありますので、実際に座って過ごしてみて、ごゆっくりお試しください。」

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そうなんです。この宿は、「非日常を楽しむ」のではなく、「日常を楽しくする」ための提案をするライフスタイルメディアとしての機能を併せ持っています。宿や部屋のインテリア、ダイニングの食事、宿泊滞在しながら過ごす“すてきな時間”を切り取って、“自分の日常”へ持ち帰れるのです。

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部屋はひとつひとつが異なるレイアウト、異なる家具が置いてあります。優しい雰囲気のインテリアが気に入っている201号室に泊まった時のことです。その日は、まだ少し原稿執筆の仕事があり、パソコンを抱えて出かけました。実は執筆に煮詰まると、思い切って温泉宿へエスケープすることがあります。この宿は部屋に書斎デスクがあるので、案外さくさくと仕事がはかどるのです。

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201号室のデスクはメゾネットの上階の窓辺にあります。森や山を見渡す窓、ヒノキの無垢材と畳のベッドルームに一枚板のメイプルのワーキングデスク。いい気の流れる空間で仕事に取り組むパワーも湧いてきます。「さて。食事までに原稿を仕上げよう。」

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そこでわたしは一脚の椅子と出会いました。「ottimo」村澤一晃氏デザイン(宮崎椅子製作所)の椅子は、繊細な一筆書きの曲線が美しいだけでなく、女性が持ち運べる軽やかさ。さらに、長時間座っていても疲れないしっかりした座面。しかも、畳の上で使える曲線の足。

まさに、探していた椅子でした。さっそく宿のショップで相談して、素材やファブリックも好きなものにカスタマイズ。さらに、自分の身長に合わせて高さも少し変えてもらうことができました。一脚の椅子を探しに温泉へ出かけて、自分の日常も幸せにする。こんな一粒で二度オイシイ温泉旅もいいものです。

日常空間も非日常空間も、地続きにある日々の一部。どちらも丸ごと楽しめる“イイトコドリ”を手にしたら、より豊かな暮らしが広がると思いませんか?

そんな“イイトコドリ”、クルマで言うと……

280馬力。7速DSG。四駆。先進テクノロジー。広さ。ユニークなデザイン。
そんな“イイトコドリ”なクルマ、それがArteon(アルテオン)。
そろそろクルマ選びも、こだわりや見栄に固執した、一点豪華主義みたいなのはやめません?
これからはこういうほうがカッコいい!!
フォルクスワーゲンのいいところ、ぜんぶ。
The New Arteon