私の短い夏休みイン京都/1泊2日で楽しむ新・京都の魅力!?

「とんでもなく美味しいカウンター懐石の店の予約が土曜日の夜にとれたんですが、8人のカウンター席しかない店で1人欠員が生じたので、良かったらいかがですか?」という実にヨダレの出そうな話が京都の友人から舞い込んだ。

その店は夜だけ営業の「大渡(おおわたり)」という祇園のカウンター懐石。「ミシュラン関西版」を開くと開店は2009年。2012年にすぐに一つ星を獲得し昨年には二つ星に昇格という。この誘いを断っては、「B級グルメいちおうA級も」の名が廃るというものである。土曜日、日曜日に短い夏休みイン京都と洒落込もうか。ということで、土曜日の朝に出発。昼飯を食べて、夜の7時までその友人と京都見物しようという算段である。

友人が選んだ昼飯の店は、ヘビーになりそうな夕食を考慮して、夷川通寺町西入ル丸屋町の蕎麦「ろうじな」。2014年開業で急上昇中の注目の蕎麦屋で昨年は「ミシュラン関西版」でビブグルマンに選ばれたという。夜は予約できるが、昼は予約不可で、なんと30分近い行列!

やっと席に座り、見た目も涼しげな「はりそば」(1000円)を注文。蕎麦を丼に入れ薄く冷たい出汁をはり、これに薄く切ったスダチを載せる。素晴らしい出汁だ。京都は水が美味しいのである。それがよくわかる逸品。ただし十割を謳う蕎麦は舌触り、のど越しが今一つ。夏場だからか香りも不足している。ベストフォームでないことは明らか。十割蕎麦は本当に難しいのである。

Photo:Akira Miura

大阪はうどん文化圏、東京は蕎麦文化圏だが、京都はその両方、特に最近は、「ろうじな」のように蕎麦の魅力に惹かれた若い職人が出てきているようで、喜ばしい。

このあと、麩屋通の扇子の白竹堂(創業享保3年=1718年)、柳馬場通の京団扇の阿以波(創業元禄2年=1689年)を見学。さらに近くの御幸町通御池の「コム デ ギャルソン」の御池店を覗く。竹内大策・店長と話すと、オープン15周年になるという。2002年のオープンの時に取材に来て、川久保玲・社長の後ろ姿をWWDジャパンの表紙にしたのを思い出す。とんでもないところに出店するなあと当時あきれたが、近隣の六角通や寺町通などにスポーツ・ブランドやファッション・ブランドがオープンして賑わいを増しているのをみると、先見の明(?)に驚く。しかし15年経過して内装、外装もそのまま。そろそろ手直しが要りそうだ。

友人が面白いところにご案内しますということで、右京区嵯峨の車折(くるまざき)神社へ。別名芸能神社と呼ばれ(注:車折神社の一部分に芸能神社がありイコールではない)、売れたい芸能人が朱色の玉垣(2年間で1万円)に名前を書いて奉納する。こんなのが京都にもあるのである。

Photo:Akira Miura

さらに、今や京都で一番絶景が拝めるという将軍塚青龍殿大舞台に連れて行ってもらう。大舞台は2012年にできたばかりだが、最近は「カルティエ」が大イベントを開催して話題になった。これは確かに、清水寺や南禅寺三門や京都タワーがかすむ大絶景である。吉岡徳仁作のガラスの茶室というのもさすがである。