メイド・イン・ジャパンの船で大海原へ、 動くホテル‘飛鳥Ⅱ’でクルーズの醍醐味

航海中の飛鳥Ⅱ全景/Photo: ASKA gallery

宿泊者の欲望#67

様々なクルーズが世界の大海原からリバークルーズまで大流行の昨今、日本船籍の豪華客船「飛鳥Ⅱ」のクルーズに乗船した。横浜の大桟橋を出港し、韓国釜山迄を航海し、釜山から博多、種が島へ寄航して戻る陽春の船旅だ。

陽春の旅で釜山港へ間もなく入港/Photo: Kyoko Sekine

大桟橋での出港の際、乗船客にはテープが渡され、数知れぬテープが地上で見送る人々に向かって投げられ・・銅鑼が鳴る。

まるで永久の別れのように、もうこの地を踏むことは二度と無い・・・と、昔、移民として海外に渡った開拓者たちも、きっとこんな光景を体験したのだろうと、一瞬、歴史に思いを馳せた。それほど浪漫溢れる昔ながらの出港風景に、正直、旅慣れた筆者自身も気持ちが高鳴っていた。
ベランダ、バスタブ付のラグジュアリーなツインベッドルームのキャビン/Photo: Kyoko Sekine

ゆっくりと太平洋に動き出す大型豪華客船内では、豪華ホテルと同様に、各部署でのスペシャリストのもてなしが待っている。日本船籍らしいのは、濃やかで温かいもてなしだ。また数揃うレストランも楽しみのひとつ。夕食も朝食も本格的な和食が提供される。勿論、本格的フレンチも、寿司レストランも、アフタヌーンティーのできるラウンジやバー、カジュアルなプールサイドダイナーも揃い食の満足感は大きい。贅沢な日々が何の不自由もない滞在となる。

青空の下で快適なプールとジャクージ/Photo: Kyoko Sekine
最上階の快適なラウンジでアフタヌーンティータイム/Photo: Kyoko Sekine

日本船籍である「飛鳥Ⅱ」らしさは、もうひとつ、‘大浴場’にあるかも知れない。銭湯と同じように誰もが入れる大浴場は、まさに日本伝統の代表的な文化であり、海を見ながらの入浴三昧は「飛鳥Ⅱ」ならではの楽しみでもある。トリートメントを提供するスパも揃う。そして、近年は若いゲストやハネムーナーも見かけるようになり、乗船者の年齢層は確実に広くなっている。

ドラマティックに美しい夕焼け、快晴の洋上で/Photo: Kyoko Sekine

クルーズにリピーターが多いのは、それぞれの寄港地での下船でも、全ての荷物をキャビンに置いたまま、貴重品持参だけの軽装で気軽に観光や買いものを楽しむ散策ができることにある。自分で移動しなくても、ひと晩眠れば、翌朝には別の町に到着している‘動くホテル’としての興奮もある。外国を訪ねる旅でなら尚更、ワクワク感と共に大きな安心感もある。さらに、夜な夜な組まれるイベントも楽しみだ。世界一周クルーズでは、長い期間を共にするゲスト同士の連帯感も生まれてくる。船旅では乗船しながら次の寄港地に想いを馳せ、冒険心やロマンに包まれる。こうした旅の魅力が多くのリピーターに繋がり、「世界一周クルーズ」や「日本一周クルーズ」など人気コースは、毎回、あっと言う間に満室となる人気という。

Photo:ASKA gallery、Kyoko Sekine

「飛鳥Ⅱクルーズ」
https://www.asukacruise.co.jp/