憧れのプロヴァンス暮らしを堪能する、民宿『ラ・リズレト』

お天気のいい週末はこのパティオでランチ/Photo:Kyoko Sekine

たった2週間程度のことだが、日本贔屓のその一家は私を親戚の一員でもあるかのように温かく迎え入れてくれ、自然にもてなしてくれた。元小学校の先生をしていたマダムが切り盛りをし、近くに住む娘さんも手伝い、美味しい手料理で快適な日々が始まった。

客室は現在6部屋で、タイプは違うが南仏らしい意匠/Photo:Kyoko Sekine
シャワーのみだが清潔で可愛いバスルーム/Photo: Kyoko Sekine

最初は3部屋で始めたシャンブル・ドットも、現在は6部屋が揃う。敷地は広く、南フランスの太陽を浴びて庭の木々や花が通年咲き誇る。温かな家族の中で暮らすプロヴァンスの日々は、特に周辺の魅惑の小さな町を訪れる古都で夢のような日々だった。レ・ボー、アルル、アヴィニヨン、エクサンプロヴァンス、サン・レミ・ド・プロヴァンス、ゴルド・・・。いずれも絵のような美しい周辺の村や町を訪ね、時には、日本でも人気の自然派コスメ『ロクシタン』の本社アトリエにも出向き、歴史が展示された隣接のロクシタン博物館も楽しんだ。またカマルグ地方のサント・マリー・ド・ラ・メールへのドライブでは、キラキラ輝く地中海まで赴いた。エギエールの周辺には、車で簡単に行ける観光地や風光明媚な景勝地が点在しているのだ。

かつて一世を風靡したピーター・メイルという英国人作家が描いた『プロヴァンスの12カ月』は大いに憧れたが、本に書かれた暮らしが体験できた。風土や人情、料理、ワイン、周辺の自然とのかかわり、マルシェの楽しみなど、気候に恵まれたプロヴァンスの美しさを、ここエギエールの『ラ・リズレト』でしみじみ味わったのである。

マルシェで揃える新鮮な海の幸がずらり/Photo:Kyoko Sekine
プロヴァンス語で「岩だらけ」の意味がある観光地「レ・ボー」も近い/Photo:Kyoko Sekine

とりわけラッキーだったのは、ここシャンブル・ドットを営む‘ルロワ家’の家庭料理の美味しさにあった。美食の国フランスとはいえ、マルシェで買う旬の食材で、毎回、奇をてらわない家庭料理を作ってくれた。シャンブル・ドットは基本的に‘朝食付きの部屋貸しだが、別料金で夕食も可能。プロヴァンスらしい穏やかで幸せな滞在をお薦めしたい。

Photo: Kyoko Sekine

■ホテル情報

La risouleto
Chemin des Arènes, 13430 EYGUIERES FRANCE
https://sites.google.com/a/la-risouleto.org/la-risouleto/home/he-youkoso–la-risouleto