新国立劇場のヴェルディ『オテロ』を観て思う、このオペラの上演がなかなか難しい理由

ムーア人のオテロ(カルロ・ヴェントレ)と新妻のデズデーモナ(セレーナ・ファルノッキア)は熱愛/撮影:寺司正彦 提供:新国立劇場

週刊ファッション日記 番外編#19

誰かが書いていたけれども、確かにヴェルディのオペラ『オテロ』は、名作であるにもかかわらず、意外に上演の回数が少ない。これは、ひとえにオテロ役にぴったりのテノールがなかなかいないためであろう。イアーゴも難しい役だがこれは実力者なら十分こなせる役でむしろ実力派若手がやりたがる役だと思う。デズデーモナはそれなりの美貌が条件だがやりがいのある役だ。しかしオテロはできれば避けて通りたい役なのではないだろうか。見るたびにそう思う。