ガスパチョのような味わいの 絶品ブラッディメアリー ~BAR GLOSS Vol.2

BAR GLOSS/Photo:Daisuke Uchida

店へといざなう細く長い小道には、落とした照明。ライトアップされた竹が並んで隠れ家といった雰囲気だ。銀座の名店で修行を積んだバーテンダーが選んだチョコレートは老舗ホテルのもの。6年前から愛用しているチョコに最高に合うお酒は、これしかない!と潔く1本のウイスキーを出してくれた。


■BAR GLOSSとは

恵比寿駅から少し離れた坂の上にあるオーセンティックバーは、名物のブラッディーメアリーやこだわりのスコッチウイスキーが有名だ。お酒の美味しさはもちろんだが、ジャズが流れる店内で味わう燻製料理やおつまみ、カレーやこだわりのナポリタン、バジリコスパゲティなどの本格的料理は絶品。自家製チキンカレーライスは日向産赤鶏をつかい、ルウを使わず一からこだわり抜いてつくった人気メニューだ。前日までに予約すれば、イタリアンのアレンジコースも。雰囲気もよく、1人飲みにもデートにも使えそうだ。


BAR GLOSSの南部さん/Photo:Daisuke Uchida

 

―お店の場所として、銀座ではなく恵比寿を選ばれたのはなぜですか?

“独立”するのであれば新天地でという考え方です。

初めは銀座に出そうと思っていたんですが……。これは夜の世界特有の言い回しなのですが、銀座は「銀座村」なんですね。我々の大先輩方のおかげで、歴史と文化ができていて、銀座には答えがあるんです。

自店が他店をライバル視するわけでもなく、長年培った信頼に置いて成り立っていたりだとか、バーマンの懐の深さだったりとか。またお客様のバーでの嗜み方、遊び方、バーマンの振る舞いなど全てが一級品で、答えがあるんです。

だから、銀座ではなく新天地である恵比寿を選びました。

それでいて恵比寿は銀座に似て、似ているところと言えば“お客様の品がいい”ところですね。

 

―このお店の自慢ポイントを教えて下さい。

お客様がお決めになることなので、難しいですね。“お酒”ではなく“人”を売るということを目指してやってはいます。よく色々なバーの方々でご自身のカクテルに対する想いが強い方はその味わいを追求する人もいますよね。

これは銀座の修業で学んだことなんですが、バーなのでお酒は美味しくて当たり前。ただ、お客様もお酒だけでなく、人を呑みに来ているということが醍醐味なのでそこを大切にしたいですね。“時間を買ってもらえるお店”になろうと。

 

―お得意なカクテルを教えて下さい。

普通のカクテルはたくさん勉強しましたが、このお店でオリジナルのカクテルを作ろうと考えたときに、「ブラッディーメアリー」をアレンジして作ったカクテルがありますが、これはかなり試行錯誤を重ねて完成させました。

Photo:Daisuke Uchida

「ガスパッチョ」のような味わいにしているので、トマト嫌いな方でも楽しんでいただけるかと思います。このカクテルを作った時に“皆さんが聞いたことがある名前のもの”をアレンジしようと考えたんですね。

もちろん自分のカクテルもありますが、皆さんがよく知るカクテルをアレンジしたほうがインパクトは強いと思いまして。これは、トマトジュースからオリジナルで作ります。アサリ、ハマグリなどの出汁を取ってトマトの果汁とミックスしてトマトジュースを作るんです。一から作るので、味わいは深いと思いますよ。

すでに、クラムとトマトを合わせた「クラマト」というお酒があるのですが、それだけじゃ何となく物足りない気がして、自分で出汁をとってやろう、ということになりました(笑)。ブラッディーメアリーって遊びのカクテルで、遊べるレンジが広いんです。それも、ブラッディーメアリーをアレンジしようと考えた理由の1つです。

 

―このお店のこだわりを教えて下さい。

1.お酒

スコッチウイスキーがメインとなっています。スコッチウイスキーはものによって味のバリエーションが豊なので、好きなお酒をお客様と一緒に探せるというところが魅力だと思っています。また、オフィシャルのウイスキーの現行のものからオールドボトルまで揃えている、というのはこだわりの1つです。

たくさんのボトルが並ぶ/Photo:Daisuke Uchida

同じお酒でも、現行のものとオールドボトルでは作り方が違うので、味わいが昔と今で違うのが面白いポイントです。

 

2.店内

Photo:Daisuke Uchida

カウンターの肘置きなども、落ち着けるようにして“帰りたくなくなるような空間”を作るようにもしています。長い方だと、5時間くらいいらっしゃる方も。

3.食器

勿論、食器もこだわってはいますよ。バカラやサンルイなど海外のグラスも素敵ですが、やっぱり僕は『カガミクリスタル』が好きですね。日本の職人がハンドメイドで作っている食器ですが、輝きが違う。本当にいい仕事をしているなぁ、と思います。実は、『響 30年』のボトルなんかは、この『カガミクリスタル』だったりします。

Photo:Daisuke Uchida

あと、今はないんですが、昔は『ホヤクリスタル』も好きでしたね。

 

Vol.1はこちら

Text:Eri Koizumi

Photo:Daisuke Uchida

■Barデータ

BAR GLOSS(バーグロス)
東京都渋谷区恵比寿南1-17-6 コートモデリアサウス恵比寿102
03-6905-7127
営業時間 [月~木] 19:00~翌2:00(お客様がいらっしゃれば営業時間延長)
[金・土・祝前日] 19:00~翌2:00(お客様がいらっしゃれば営業時間延長)
http://bar-gloss.com