ベートーヴェンは中世のヘヴィメタル!? クラシックだけど新しい大人のバー バーブリューダー Vol.2

雑居ビルの階段をあがり、扉を開くとアンティークの椅子や大きな1枚木のカウンターで構成された重厚な空間が広がる。

店内にはベートーヴェンをはじめとするクラシック音楽が流れ、外の喧噪とは打って変わり、タイムトリップしたような感覚に浸ることができる。


■バーブリューダーとは?

バー好きが足しげく通うエリア、新宿三丁目に2009年にオープン。
店名である“ブリューダー”はドイツ語で“同志”という意味で、ベートーヴェンの第九交響曲、終楽章の詩『歓喜の歌』より名付けたという。オーナーバーテンダーの菅野仁利さんお手製のおつまみや、選び抜いた酒を、美しい空間でくつろぎながら楽しむことができる店だ。


 

—ベートーヴェンがアイコンとなっている理由は?

19世紀のヨーロッパ文化が好きなんです。その魅力を知ったのは、以前勤めていた、『rit bar(リットバー)』でした。

店ではバカラのアンティークグラスを扱っていて、「こんなにキレイなものがあるのか」と感動し、その時代背景や文化を調べました。

もともとロックやヘヴィメタルが好きで、結構ディープに聞いていたんですけど、欧米のアーティストは歴史ある音楽学校を卒業している人も結構いるんですよね。それで音楽にもどんどんのめりこんで行きました。

ベートヴェンは私の中では中世のヘヴィメタル(笑)。もちろんバッハなども好きですが、ベートーヴェンは特別なのです。

そこからまた絵画に行って、クリムトの作品に出会ったり。

Photo:Daisuke Uchida

 

—店内もアンティーク家具やベートーヴェンの胸像、コンセプトが色濃く反映されていますね。

独立して自分の店を開く前に、ドイツを旅しました。そこで見た街並や建物、店のインテリアなどにもインスピレーションを受けましたね。

ボヘミアングラスを中心に1900年代初頭のものを中心に買ってきました。。割れないかヒヤヒヤでした(笑)。

家具は海外からは持って来れないので、日本で見て回りました。カウンターに並ぶ椅子は、アンティークだと6脚すべて同じものを揃えるのが難しいのでレプリカですが、座り心地がよいとお客様からはご好評をいただいています。

窓のステンドグラスも、ヨーロッパの酒場にはステンドグランスを取り入れた店が多くて、それがとてもかっこよくて是非取り入れたかったので、知人を介してオーダーでこのステンドグラスをお願いしました。

Photo:Daisuke Uchida
Photo:Daisuke Uchida

 

ーひとつひとつ、思いを込めて選ばれたものばかりですね。その中にあって、特に思い入れのあるものは?

このベートーヴェンの胸像です。ドイツのボンにある『ベートーヴェンハウス』という、ベートーヴェンの生家を戦後に復元、改装された博物館の入り口にある石膏製のものを、銅製にしたレプリカ物で、日本にも数体しかないと言われています。この店を開業するときに、リットバー時代からのお客様や先輩、仲間達から贈られたものなのです。

Photo:Daisuke Uchida