ビーチボーイズの名曲『神のみぞ知る』が流れる『ラブ・アクチュアリー』

オトコ映画論 #45

2003年の英米合作のロマンティック・コメディ映画の決定版『ラブ・アクチュアリー』(原題 Love Actually)は、『フォー・ウェディング』(1994)『ノッティングヒルの恋人』(1999)『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)の英国の人気脚本家リチャード・カーティスの初監督作品で、もちろん脚本は彼によるもの。

「ラブ・アクチュアリー」
DVD/ブルーレイ発売中
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
画像提供:NBCユニバーサル・エンターテイメント

9組の男女による“クリスマスのラブストーリー”は、ロンドン・ヒースロー空港で始まり、ヒースロー空港で締めくくられるグランドホテル形式の映画。ワーキングタイトル印の映画で、爽快感は半端ない。

秘書に恋をした英国首相、義理の息子との関係に悩む父親、ポルトガル人のメイドと恋に落ちる小説家、夫の浮気に気付いて悶々とした日々を過ごす熟年の主婦、親友の恋人に思いをよせる新進画家、新曲のクリスマスソングに起死回生を賭ける元ロックスター。

ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、コリン・ファース、エマ・トンプソン、アラン・リックマン、キーラ・ナイトリー、ローラ・リニー、ビル・ナイらの19名の豪華キャストが、ハッピーエンドに向かってうごめき出す。

ジョニ・ミッチェルの『青春の光と影』(原題 Both Sides Now)やノラ・ジョーンズの『ターン・ミー・オン』(原題 Turn Me On)などサウンドトラックも名曲揃いだが、映画の最後に流れるのは、サイケデリックロックの名曲で、 ブライアン・ウィルソンの最高傑作と見なされる、1966年のザ・ビーチ・ボーイズの傑作アルバム『ペット・サウンズ』(原題 Pet Sounds)のB面の最初の曲、『神のみぞ知る』(原題 God Only Knows)。