2016年のファッション&アパレル重大ニュース(前編1~12)

砂漠のような東京でも…
週刊ファッション日記 #35

2016年もあとわずか。ファッション&アパレル業界の重大ニュースを拾ってみたら、27項目あった。

拾い忘れたニュースもありそうだが、ご容赦願いたい。ほとんどがネガティブな内容で、目の前が暗くなった。こういうのを暗夜行路というのだろうか。この状態がダラダラと続いているうちにある日破局がやってくるのであろう。願わくは、鞍馬天狗や月光仮面は現れないものだろうか。じっと耐えて、それぞれのニュースについて、前編と後編に分けて簡単にコメントしてみた。これを読んで、何か光明が見えてくるなんてことがあるのだろうか。そんな僥倖があったとすれば幸甚である。

 

■1:ファンド主導でイトキン再建始まる。同族経営に終止符

Photo:Byron編集部
Photo:Byron編集部

長らくSPA(製造小売りアパレル)企業に痛めつけられてきたアパレル卸売り企業だが、このところの「アパレル不況」に音をあげている。店舗閉鎖・不採算ブランド廃止・人員削減で対応しているが、これも、生え抜きの人物ではなく、MBA保持者やファンドといった合理的経営者をスカウトして、その任に当たらせている。

もちろん、よほどの天才でもいなければ同族経営で現在のアパレル不況をサバイブするのは難しい。

イトキンの再建を任されたのは、倒産したヨウジヤマモト社の立て直しに成功したインテグラルというファンドである。

 

■2:『オールドネイビー』が日本撤退

SPA企業にも、優劣がつき始めている。とくに世界第3位のGAP社の成長には陰りが見られる。同社の売り上げ最大のブランドはGAPではなく『オールドネイビー』だ。このあたりに米国の格差社会を痛感するが、その『オールドネイビー』が日本撤退(全53店舗閉店)を決めた。

これは、2つの意味でなかなかにショッキングな事件である。ひとつは赤字事業をやる余裕がGAP社にないこと。もうひとつは日本市場の可能性に対して“NO!”だということ。

 

■3:やはり銀座は主役! 東急プラザ 銀座オープン、新・サッポロ銀座ビルオ ープン、宝飾 ブランド路面店オープン相次ぐ G6概要発表 ソニービル建替

やはり銀座は日本のヘソだということを痛感させられた。小売り施設のオープン、建て替えの話題が集中した。個人的に一番印象的だったのはSONYビルの建て替えであった。

 

■4:百貨店、スーパーの閉店続く

この流れはしばらく続きそうである。とにかく店が多すぎる。商品が多すぎる。

スーパーの跡地に救世主のように出店しているのはドンキホーテである。2016年6月期決算で27期連続増収増益を達成した年商7,559億円企業。品がないからみんなに馬鹿にされるが、いつの間にか凄い小売企業になっていたのである。