『マグニフィセント・セブン』は、あの『荒野の7人』のリメイク。もちろん音楽はアレである!?

オトコ映画論 #42

2016年のアントワーン・フークア監督のウエスタン・アクション『マグニフィセント・セブン』(原題 The Magnificent Seven)は、橋本忍・小國英雄脚本の黒澤明監督の『七人の侍』(1954)をもとにした、ジョン・スタージェス監督、ユル・ブリンナー、スティーヴ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン主演のウエスタン・アクション『荒野の七人』(1960)のリメイクであり、1月27日金曜日公開される。

デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、ヴィンセント・ドノフリオ、イ・ビョンホン、ピーター・サースガードと国際色豊かな豪華キャストが並んでいるのだ。

『マグニフィセント・セブン』(1月27日(金)全国ロードショー )より
Photo:株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

本作は、今年9月8日に始まったトロント国際映画祭のオープニング作品に選ばれ、また9月10日、黒澤明縁(1950年『羅生門』が金獅子賞受賞、1998年同映画祭開催中に黒澤明は亡くなった)のヴェネチア国際映画祭のクロージング作品に選ばれている。

また、北米最大のトロント国際映画祭は、翌年のオスカーレースの行方を占う映画祭として近年脚光を浴びているのだ。過去10年の「観客賞」受賞作は、『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)、『英国王のスピーチ』(2010)、『世界にひとつのプレイブック』(2012)、『それでも夜が明ける』(2013)、『ルーム』(2015) とオスカーレースを賑わせているのだ。去年の観客賞は、デミアン・チャゼル監督のミュージカル『ラ・ラ・ランド』(2016)で、もちろんのこと今年のオスカーレースの大本命となっている。

西部劇というのは、わが尊敬するクリント・イーストウッドがジャズと並んで偉大なアメリカの文化に挙げているものであり、思い返すだけでもすぐに「西部劇トップ10」が出てくる。

1:クリント・イーストウッド『許されざる者』(1992)
2:セルジオ・レオーネ『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(1966)
3:セルジオ・レオーネ『ウエスタン』(1969)
4:ハワード・ホークス『リオ・ブラボー』(1959)
5:ジョン・フォード『捜索者』(1956)
6:ハワード・ホークス『赤い河』(1948)
7:ウィリアム・A・ウェルマン『牛泥棒』(1943)
8:ジョン・フォード『荒野の決闘』(1946)
9:ニコラス・レイ『大砂塵』(1954)
10:ロバート・アルトマン『ギャンブラー』(1971)

僕の警察官の父親が西部劇を大好きで、『シェーン』(1953)や『荒野の決闘』の話をしていたのだ。しかも、僕が子どものころは警察手帳で映画館に入れたので、『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988)のトト少年のように、故郷・岩手県盛岡市の映画館ぜんぶが遊び場だった。

おまけに家に拳銃を持ってきては、引き金を引いても銃口が下がらない撃ち方を指南する始末。父親が言うには、銃把(グリップ)を前に押し出すように引き金を引いて撃つのだという。

だから、西部劇は異常に詳しくなった。もはや西部劇マニアである。