ハワイのレストランの完成度は、驚きの進化である!?

レストラン熱中派 #30

この秋、久しぶりにハワイを訪れた。5年ぶりのハワイは、レストランの数が増えているばかりか、質の方もよくなっているのに驚いた。年末年始、ハワイに行かれる方も多いと思うので、おすすめのアドレスをいくつか挙げておこう。

これまでのハワイのレストランは素材も技術もイマイチ。そんな理由からベトナム料理や韓国料理、タイ料理などのシンプルなエスニックフードはおいしいのだけれど、ちょっと“凝った料理”になるとガッカリ度が高かった。

ところが初日に行った『MW RESTAUNRANT』にびっくり。一皿一皿がクリエイティブで完成度の高いレストラン料理だったのだ。ウナギとバターフィッシュのアランチーニ(コロッケのような揚げ物)、マツタケのグリル、エビのビスク(濃厚!)などなど。

スタイリッシュな店内にはカップルや家族連れ、ワインを楽しむ人やお誕生日会、カジュアルだけどおしゃれな人が集まっている。シェフは、ハワイ・リージョナル・キュイジーヌの人気店『アラン・ウォン』で修業した実力派。奥さまがパティシエということで、デザートもクリエイティブなところがほかのレストランにはない魅力だ。

ちなみに、最後に味わった契約農家のスペシャリティコーヒーは、キレイな酸味とコクのバランスがすばらしかった。その余韻に惹かれて、翌日の昼にもリピートしたほど。ランチもロコモコをはじめ、クリエイティブなところがいい。

ロコモコ16ドル。
ここでは、野菜のチャーハンと地元の卵にソースを添えたスタイル。素材は地元ハワイ産にこだわり、メニューにはハワイのローカル料理の名前が並ぶがひとひねりしているところが人気の理由。「MW RESTAUNRANT」 Photo:Yumiko Inukai

和食店にも変化が多い。カパフル通りの『RestaurantWADA』は今までハワイにはなかった牛たん料理がウリ。牛たんもおいしいけれど、小皿料理(つまみにピッタリ)の充実度がうれしい。キュウリの一本漬けや、茶豆(ハワイにもあるんですね)、本日のきんぴらなどなど。さりげないけどホッとするラインナップが揃っている。煮物、和え物、サラダ、焼き物。お造り、変わり寿司、湯引き、石焼、食事などメニュー数はハンパじゃない。ちなみに店長のマークはホスピタリティ抜群のナイスガイである!

ダウンタウンにはおしゃれな店が増えていた。煉瓦造りで天井の高い店内がNYっぽい『LIVESTOCK TAVERN』は、今、一番人気のアメリカン料理店。サンドウィッチやサラダなど、おなじみの定番メニューが並ぶが、地元の素材を使って、できるだけ季節感を出すようにメニューを変えている(ハワイは四季がないからね)。ロブスターロール、プライムリブ・サンドウィッチ、ここでも牛タンのサンドウィッチを発見!

牛たんのサンドウィッチ16ドル。
ハワイで流行中の牛たん? ここでも登場。パンはもちっとしたタイプで、食べやすい。パンも急激に進化している。
Photo:Yumiko Inukai

意外だったのは(と言っては失礼だけど)、ハワイのラグジュアリーホテルの最高峰ハレクラニのメインダイニング『ラ メール』。以前訪れた時より格段によくなっていたのだ。夕暮れ時、海を眺めながらアペリティフを楽しめるロケ―ションはハワイに来たことを実感できる特等席。ディナーはアラカルトとコースが3つ。