たかが手みやげ、されど手みやげ!? 間違えていませんか

心のふきだし #44

Illustration:Nao Sakamoto

取引先との忘年会。今は経費も限られているので、食事をしたあともう一軒寄るようなことはなくなった。ましてタクシーでお送りすることもほとんどなくなった。

それでも、限られた取引先とは忘年会をして、感謝の気持ちは伝える。その時、別れ際に手みやげを渡すことも多いだろう。

ところでこの手みやげだが、どのように用意しているだろうか。会が始まる前に適当に目に付いたお店で買ったものを持っていったりしていないだろうか? もしくは部下や営業アシスタントに「2000円〜3000円くらいのお菓子を何でもいいから適当に選んで買っておいて」などと任せているかもしれない。

接待をした側は、「ご馳走したのだから手みやげは形だけ、何か渡せばよい」と思い、安易に選びがちだ。

安易なつもりはなくとも、よかれと思って、手みやげは相手が誰であろうといつも同じお店の同じお菓子と決めていたり、自分の会社の社長がお気に入りだからという理由で毎回同じお菓子を持参する、ということもあるようだ。

けれどもこの手みやげ、金額が限られているからこそ注意が必要だ。

私はその昔、まだ接待などほとんどしたことがないころ、当時の上司に連れられてある接待に同席することになった。その時上司から「手みやげを買っておいて」と言われた。「コンパクトでセンスがいいものにしてね」と、それだけ注意されたのだった。

この課題はなかなか難しかった。コンパクト? センスがいいもの? 日本橋のデパートの地下を端から端まで歩いて悩みに悩んで選んだ。

それ以来、私の中での手みやげは“コンパクトでセンスがよいもの”なのだとインプットされた。

確かに手みやげをいただく側になると、大きくて重いものは困ることも多かった。重いものや大きなものは電車で移動する場合、迷惑になることすらある。そして、コンパクト、ということは“量より質”という意味だ。