美容室ジプシーならぬシャンプージプシー!? から脱出するススメ

では少し話を戻して。

10年前には、どんな技術が流行っていたかというと。

2000年代以前はカラーとパーマを同時にする女性はあまり多くなかったのですが、ちょうど2000年代中盤あたりからその流れが変わり始めます。

当時パーマをきれいにかけるためには、髪をかなりの量、削がないといけないと思われていました。

削ぐことによって、髪はひっかかりやすくなり、薬剤の多用と同時に髪の傷みは進行しやすくなります。さらに、多くの日本人の髪の特徴として、“多い”“太い”といったことがよく挙げられますが、そのような髪は一度傷み出すとその進行が早いという側面もあります。

基本的に髪は、皮膚などと違い自己修復能力はありません。

だからこそ、トリートメントに求められる効能は修復などではなく、いかにそれ以上傷ませないかという部分にあります。

もちろん髪の傷みと一口にいっても、それはワンパターンではなくその人それぞれ。とはいえ、10年前のヘア業界では、傷んだものはトリートメントで修復できるという概念がまだまだあった時代です。そのため、各メーカーが躍起になってシステムトリートメント(2浴式、3浴式等のもの)を開発したのでした。

しかし、傷み出した髪は止まりません。そこで、『TSUBAKI』のように、かなりしっかりと髪をコーティングし、保湿を感じさせるようなものが爆発的に売れたのです。

ここ最近の美容技術の流行は、できるだけ髪を削がずにツヤと重さを残してヘアスタイルを作ること。そのため、これまでのような髪のコーティングをしっかりしてくれるようなシャンプーだと重く感じすぎてしまうようになったのです。シリコンシャンプーだと重い、というワケです。

※ 現在は『TSUBAKI』にもノンシリコンタイプがある模様。

そこで注目されたのが、ノンシリコン・シャンプーでした。

「無添加=ノンシリコン」というイメージによる(実際には無添加ではない)、なんだかカラダによさそう、髪によさそうという“雰囲気”は、日本人の流行好きな習性にもどハマりし、一気にブームへと押し上げられました。

シリコンシャンプーにノンシリコンシャンプー……。

「結局どのヘアコスメがいいの!?」ということになりそうですが、やはりそこは、自分の担当美容師にオススメしてもらうことが一番です。