地政学から三大日本酒生産地を考える!?

佐渡からの日本酒通信 #18

しづき / PIXTA(ピクスタ)

国内の三大日本酒生産地をご存知でしょうか? 生産量の多い順に、兵庫、京都、新潟。兵庫と京都は“灘伏見”、新潟は“地酒王国”として知られる名産地であります。これらの三大生産地は優れた米や水に恵まれていたことでも共通しています。兵庫と新潟は各々、二大酒米の山田錦と五百万石を生んだ土地。また、それぞれ名水に恵まれており、兵庫は有名な“宮水”が湧き出し、京都伏見は“伏水”との呼び名があったほど。

この三地域が酒の生産地として名を轟かせた理由は米と水に恵まれていたというのはもちろんですが、実は他にも大事な要素があるのです。今回はその要素を“地政学(正確にはプチ地政学)”から紐解いてみたいと思います。

“地政学”とは、地理的な環境が一国や一定の地域における政治や産業、軍事などの戦略に大きく影響を与えるという視点の学問です。世界の国際情勢が複雑にうごめく時代、その原因や行く末を読み解く武器として、地政学は昨今大きな注目を集めています。日本酒と地政学なんて、関係ないと思われるかもしれません。ですが、日本酒造りの歴史を地政学的視点で見てみると、納得の因果関係が見えてきたりするのです。