アートディレクター、食文化研究家を務める、お手伝いハルコこと後藤晴彦さんは、日本のイタリアンの流れをこう語ります。

「1970年以前の日本のイタリアンは“イタリア料理”という大雑把な括りでした。南も北も一緒です。

それが、1980年以降にイタリア料理にも北や南、地中海やアドリア海があると日本でも認識され、それ以降、東京にイタリアの地方料理専門店が多く出てきました。

そして、東京中心のイタリア料理店が飽和状態になり、大阪や京都など地方大都市で料理店が独自に発展しました。

その後、イタリアから修行して日本へ帰り、東京で修行していた人たちが、自分の生まれ故郷を目指して店を作りはじめた流れがこの10年くらいです。

日本人にとってのイタリアンは、やはりパスタですが、乾麺パスタではない、生麺(パスタフレスカ)の時代になり、さらに、地方でイタリアの小麦ではなく、国産小麦も使うようになってきたところもあります。純粋なイタリアンもあれば、ピッツァだけの店もある」――

今年は日伊国交樹立150周年。大都市だけではなく地方にも、まるでラーメン屋のように定着した名イタリアンを探してみました。